修理・交換・特殊加工

メガネが壊れるシチュエーションベスト3!
  1. 踏んだ、潰した
  2. 引っかかった、引っ張った
  3. 落とした、吹っ飛んだ
メガネが壊れる元凶ベスト3!
  1. 自分、無意識の自分
  2. 子供、赤ちゃん
  3. 友達、ケンカを含むおふざけ
メガネが壊れた時の対応ベスト3!
  1. 新しく購入する
  2. 修理する
  3. コンタクトのみで生き抜く
メガネが壊れた時の出費目安ベスト3!
  1. 1.5万円 (→ 買い換え検討時)
  2. 1万円 (→ 買い換え&修理時)
  3. 0.5万円 (→ いくつかメガネ屋を回る時)
メガネが壊れた時のリカバリタイムベスト3!
  1. 3日 (→ 1本しかないのですぐ買い換え時)
  2. 10日 (→ 予備メガネ持ちで修理する時)
  3. 5日 (→ いくつかメガネ屋を回る時)

上記のように、メガネは壊れやすく、また出費が発生しやすい商品です。そんな中、いかにリーズナブルに問題を乗り越えられるのか、その可能な手段をザックバランにご紹介します。

予め申しておきますが、方法論として適切でない節も中にはございます.そこはあくまでユーザー様の自己責任の下、採用/不採用をジャッジして頂きますよう宜しくお願い致します。

メガネを修理できる場合、修理できない場合

自分で直せる 自分で直せない
(眼鏡が) 曲がった 折れた
(レンズが) 外れた 割れた
(部品が) 抜けた 無くなった

以上の 「ある/ない」ワードで選定してください。

「修理できない」ものは「できない」ので素直に眼鏡屋へ

くっつきません!

アロンアルファだけで1ヶ月以上耐久することはあり得ません。そんなのでくっつくようであれば、あんなに高くは売れません。

むしろ、アロンアルファが修理の邪魔になるので、修理代が加算される結果になります。

溶かして直せたりしません!

割れたレンズは再生不可です。交換して新しいレンズ入れるしか復旧する方法はありません。

ホームセンターにも売ってません!

眼鏡の小さいパーツは通常ホームセンターにはありません。ただ、つまようじをネジの代わりに埋め込んだり鼻あての代わりにペーパークリップとレジンで何とかしたりする人はいました。

あと、ナイロール枠(ハーフリム枠)の水糸は釣り糸で代用できる場合はあります。その際、細すぎると抜けてしまいますので、太さだけご注意ください。

むしろ、アロンアルファが修理の邪魔になるので、修理代が加算される結果になります。

「修理できる」ものは「知識」と「技術」と「根性」で対応できる場合があります。

できる事は ①「曲がった」を「元に戻す」、②「外れた」を「ハメ込む」、③ 「抜けた」を「差し込む」です。

①「曲がった」⇒「元に戻す」

セル枠であれ、メタル枠であれ、踏んで曲がっただけであれば力を加えれば元に戻すことが出来ます。

元通りにするポイントは、「力加減」と「力を入れるスピード」と「力を入れる支点、力点、作用点を明確に意識すること」です。

基本的には、支点となる支える点をギュッと押さえて、ゆっくり「じわぁ~~~」っと力を入れていき、1~2秒ほど力入れたら、力を抜いて手を放す。

そして、変化の具合を確認する。その際、最初は変化しない位で正解。その後、同じ作業を繰り返しながら、少しずつ力を加減して、変化の程度を調整する。

正直 焦らず根気をもって作業していけば、道具がなくとも、ある程度は何とかなります。

テンプルを開いてやったり、閉じて曲げたり、ひねったりというのをいろいろな角度から見て調整を繰り返していくとある程度は元の形に近づきます。

ただ、経験値とコツがモノを言う部分なので、しくじれば折れたり、ヒビ入ったりとリスクは否めません。その点十分覚悟してやれば、できる事はできます。

②「外れた」⇒「ハメ込む」

セル枠であれば、リムに向かってテンプル側の上角 → ブリッジ側の上角 → ブリッジ側の下角 → テンプル側の下角の順に正面からレンズを押し込んでいけば入ったりします。

入りづらい場合には、リムをお湯につけて柔らかくしてから入れると入りやすくなったりします。その場合、レンズが入った後、冷水で固めておいてくださいね。

メタル枠の場合、リムを止めているネジが生きていることが条件ですが、再度ネジを外してレンズを収めることが出来ます。

ただし、その状況でレンズが外れたという事は、リムが変形している場合が考えられます。

横から見て左リムと右リムが平行でない場合、リムの形をある程度整形してから、レンズを収めるようにしたらいいでしょう。

③「抜けた」⇒「差し込む」

この場合、抜けるのは耳掛けモダンか鼻パットです。それ以外は、無くなったと思って、自己修復はあきらめましょう。

モダンが抜けた場合、ただ基本的に差し込めばいいのですが、曲がった状態だとうまく刺さりません。

テンプルも抜けたモダンも真っすぐにした状態で、差し込むようにしましょう。

入りにくい場合には、モダンをお湯につけて温めて入れてもいいのですが、その場合変な向きに突き刺してモダンを破ってしまわないようにご注意ください。

次に鼻パットが取れてしまった場合には、基本的にネジが抜けている場合が多くあります。

なので、まずはネジが落ちていないかを探しましょう。また、まれに鼻パッドの穴が割れてしまっている場合があります。

その場合には、鼻パッドを交換する必要がありますので、メガネ屋の範疇となります。

なお、パッドネジは小さすぎて7割以上の確率で見つけられません。屋外であればまず人の目では見つけられないでしょう。

でも、それでもなお何とか今しばらく使いたい!という旅行先でのトラブルなどの場合には、上記したようにつまようじが一時しのぎで使えます。

つまようじをしっかりと突き刺して、食い込んだ状態で上下はみ出している部分を折ります。それだけで、しばらくはそのまま使えたりします。

「修理した方がいい」ものと「しない方がイイ」場合

シンプルに言えば、費用対効果の見極めです。ザックリ言えば、3,000円 と 1週間 が判断目安です。

3,000円かかっても修理したいと思えるもの、1週間メガネなくても過ごせる状況でなければまず修理はしない方がいいです。

次に修理するとしても、直す程度が松竹梅とございます。例えるなら、

松:折れた箇所をロー付 + ロー付で変色するので再メッキ + 元々ツートンカラーの為、同じく二色で再メッキ
竹:折れた箇所をロー付 + ロー付で変色するので再メッキ + 元々ツートンカラーだが、一色だけの単色メッキ
梅:折れた箇所をロー付のみしてとりあえず使えるようにだけする

みたいに修理の程度を選ぶことが出来ます。

もちろんメガネの修理の金額もピンキリで、3,000円~1.5万円程の程度の差はあります。

とりわけ18金修理やべっ甲修理は、1万円~10万円と値が張ります。

「買い換える」という選択と「カスタマイズする」という意識変革

眼鏡屋なので、新しい眼鏡を買ってもらった方が都合がいいと言えば都合がいいです(笑)

けど、「レンズまだ使えるやろうに~」って思う事もしばしば。。。

めがね屋行ったら、きっと新しいのオススメされてまうんやろなぁ~と思うとめがね屋に行きたくなくなる。。

実際、めがね屋が言う所の、レンズの適正な度数が出る場所に目が来ないのは宜しくないよ、というのは事実なワケですが、それでもある程度で何とかしてよ!ってのも消費者心理なワケですわね…( ̄▽ ̄;)

なので、うちではとりあえずレンズを使いたいという事であればレンズが使えそうな枠を探します。

ただ、その場合、あくまでレンズが中心なので使えそうなものがあればという条件付きで、デザインとかも、適合するメガネフレームがある中からチョイスするというスタイルでお客様の好みは二の次になります。

あと、テンプルだけ折れた、とかいう場合にはテンプルだけ交換する場合もあります。

その場合にも、テンプルの丁番の「番い(つがい)」の状況で使えるものが前提なので、デザインは一旦横に置いておきます。

ただ、それでもテンプルが変わるだけで眼鏡のイメージがガラリと変わってオリジナリティも増しますので、個人的には、テンプル交換とか結構オススメしています♪

ちなみに、これまでテンプル交換して「NG」出されたことは一度もありません! それ位、気に入って頂けたというのはひそかな自慢です☆

最後に一言だけ贈る言葉

『メガネは、正確に修理をしないと焦点がズレてしまい、目に負担をかける恐れがあります。修理の可能性や壊れ方を見積もってもらうためにも、自身で手を加えずに修理持ち込みをするようにしましょう。』

…というのは、どこのめがね屋でも言われる事なのでちゃんと肝に銘じておいてください。

その上で、上記をわかった上で、折角「壊れた」のだからもっと自由に「カスタマイズ」してオリジナリティをマシマシしてみてもいいと思うわけです。

フルリムをナイロールにしてみたり、レンズを半分のサイズにしたサングラスにしてみたり!

自分で眼鏡をいじれれば、費用も掛けずにDIYが出来ちゃうわけですし、いろいろと相談乗りますんで、目を悪くしない程度に、メガネの修理を検討してみて下さいましな。

過去事例を紹介